2017年6月2日金曜日

週刊葛生 第六十七号 春の京北調査編

 みなさんこんばんは。博士2年のMです。

 先週まで更新が滞っていましたが、調査とか行ってたんです。GWの間は、京都西北部の京北地域に行っていました。

 そう、昨年の11月に行っていた、あれです。


 次回作の予定も詰まっているので、今回一回で紹介します。写真多めです。


 調査には京都駅からレンタカーで向かいます。既に荷物の量が。。。。


ホンダフィットは意外と広く、2人分の大荷物と調査用具が入ります。


 昨年も行った荒れた林道を行きますが、さらに走りづらくなっており、通るのにも工事が必要です。大雪の影響かな?


轍が深く、底を擦るので真ん中を掘って轍を埋めます。

 研究費不足でコストカットしているため、毎日自炊です。毎晩若干のイベント気分。
焚き火&調理です!

 日が進んで行くとサンプルが積まれたり調査用具が散らかったり薪が積まれたりして車内は更なる混迷を極めます。


イヤぁ、本当にフィットは意外と広いですね。

 調査ですが、ほとんどの時間は地層の地質構造を明らかにするために露出を改善する作業をしていました。要するに工事です。


施行前。
施工後。よく見えますね!!

 このような露出が不十分な地域では、工事無くして地質構造の把握はあり得ません。これがあって初めて、その後やる地球史の研究が可能になるのです。


 夜は焚き火で濡れた靴を乾かします。山はまだ朝寒いですからね。


遊びで焚き火している訳ではないんですよ?

 地元の方に夕食に誘って頂いた日もありました。何ともありがたいことです。


たいへんおいしい鹿肉料理を頂きました。

 ところで、荒れた林道を走っていると、当然予想していたことではありますが、トラブルが起きます。


!!

 ぺしゃんこですね。ダート道を10 km/h以上出すのは危ないようです。この時は、パンク地点から電波が入らなかったので、戦車レンタカーを放棄して林道を3 kmほど歩き、地元の方に軽トラを貸してもらってようやくロードサービスを呼びました。


 何とも大変な感じですが、ロードサービスを待っている間に知り合った地元の方にイノシシのリブを頂いたりしました。


イノシシのスペアリブです!

 一概にパンクも悪いことばかりではないですね!


 それにしても、良い季節に来ました。

 新緑が美しいです。


下流は植林ですが、上流の方は天然林で新緑が奇麗です。

 岩石試料の発送のために途中に寄った郵便局では、八重桜が見事でした。


何とも優雅です。

 しかし、こんな優雅さとは裏腹に、さすがにずっとテント泊と過酷な工事が続くと疲弊してきます。


昼食時にやさぐれる労働者。

 そんなしんどさを癒してくれるところも、露頭の近くにはありました。


京北地域上弓削のカモノセキャビン。コーヒーをおごって頂きました。

 もう、地元の方々様々です。


 最終夜には、毎晩恒例の焚き火で、苔剥がしに大活躍しつつも殉職した金ブラシを燃やしました。今までありがとう!なにげに一番古いやつは3年半前の卒論の時からの付き合いでした。


写真の下の方で戦死した戦友の遺骸が燃えつつあります。

 そして、建設途中の小屋を宿泊に貸してくださった芦見谷芸術の森の方々、我々の無茶な進軍につきあってくれたレンタカー君、本当にありがとうございました。


奥の小屋に寝袋で停まらせて頂きました。手前は一緒に頑張った車。

 最終日の後片付けも大混迷を極めます。


誰もいないのを良いことにスーパーの駐車場で荷造り中です。

 さらに帰りの電車の乗り継ぎ中も休む間はありません。まあ、しょうがないですね。仕事ですから。


ノートに記載したデータを整理しています。




 次回は、久々の聖地登場です。乞うご期待。

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

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