2015年5月15日金曜日

週刊葛生 第十一号 調査道具・初級編

 みなさんこんばんは。修士2年のMです。


 5月はだいぶ暖かい日が続いてまね。この日が長い時期はフィールド調査にもってこいですね。でも今週末は五月祭の我が学科の展示を見に行きましょう。こちらです→http://ut-eps2015.wix.com/terrashouse



 野外に行くにははまず、装備をきちんと確認しとかないとまずいですな。



 と、言う訳で今回から、調査道具について何回か連続で掲載していきます。今回は、初級編。まあ、まず初めに持っておくべきもの、と行ったところでしょうか。とは言え、調査の目的によって、持っていくべき道具の優先順位は違いますが。


 ちなみに、安全第一系の持ち物については前にも軽く紹介したので、http://tada-takahashi-lab.blogspot.jp/2015/02/blog-post.htmlを見てください。


 それではいきますよ。


フィールドノート

 これが無いと、何しに来たんだか解りませんね。筆記用具ももちろんセットで。最初にハンマーが来ると思った人、こっちがもっと大事です。石を割るのは手でもできます。



ハンマー

 手なんかで石が割れる訳ありません。地質をやるなら、必需品でしょうね。石を割るときには、ハンマーヘッドの角でえぐるようにして打ちます。



ルーペ

 岩石の粒子や、小さい構造、化石等を見るのに使います。ちなみにルーペにカメラを当てただけで上のような写真が撮れます。十分明るくすれば。


クリノメーター

 文字盤の西と東の表記が逆になっている、不思議なコンパスです。使い方を知りたければ、東京大学本郷キャンパスで開催される五月祭のこちらの企画<http://ut-eps2015.wix.com/terrashouse>に行き、聞いてみてください。「クリノメーターってなぁに?」って。


タガネ

 石を割って中を見るだけならともかく、試料採取にはタガネが欲しいですね。複数のサイズのものをこんな感じで収納しとくと便利。




カメラ

 ノートと合わせて記録に活用します。野外ではゴミが入ったりぶつけたりするので、アウトドア用のデジカメが一番かもしれないですね。起動時に円筒型のレンズ部が動いてでてくるタイプは、砂が詰まって動かなくなること必至です。


折れ尺


巻き尺

 写真を撮るときのスケールや、地層の厚さを測るのに使います。折れ尺の方が何かと壊れにくいですが、巻き尺は地面に置いて測線の長さを測るのに便利です。


サンプル袋

 要するにただのジップロックですが、厚手のものが良いです。薄いビニールは石の角で切れます。複数のサイズがあると便利ですね。


地図

 ノートと合わせて記録に使います。また、調査先は道があるとは限りませんし、GPSだけに頼るのは微妙ですね。したのように地質図の写しを書き込むこともあります。





雨具

 晴れ男・女力に揺るがぬ自身があるなら結構ですが、まあ天気は操れませんからね。折り畳み傘もあれば、休憩中に雨宿りできます。


スケールプロトラクター

 分度器+定規的な機能を持つものです。地図に地層の向きを書き込んだりするのに使います。


 まあ、言い漏らしたものはあるでしょうが、とりあえずこんな感じですかね。



 次回は、中級編が続きます。


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

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