2016年7月30日土曜日

週刊葛生 第四十三号 さらばベトナム編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 ベトナム滞在最終日、我々は朝早く起き、カットバ島を旅立つべくフェリー乗り場に行きます。しかし、、、、



 フェリー来ず。


 そこで、またしても暇つぶし発生です。

ベトナム国旗を描いてみる

飛翔

ベトナム軍訓練中
ハ君の見せ場1
ハ君の見せ場2
本格的にふざけはじめる
カットバ島の戦い

 待つこと2時間、待望のフェリーに乗り、来たときと同じように石灰岩の島を縫いながら本土へ戻ります。


 さらに、バスでひたすらハノイを目指して戻り、ハノイでは国立の博物館を見学させてもらいました。
生命進化の樹


 夜は打ち上げをし、今までお世話になった引率の小松先生と、ベトナムの方々にお礼の品を渡しました。


 翌朝は、早起きして空港へ向かい、こうして我々の楽しいベトナム巡検は終わったのでした。
空港にて、ラストベトナム料理。



 と、見せかけて、おまけ。


 引率の對比地先生、高橋先生、ありがとうございました。


 ベトナム万歳!!


 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年7月22日金曜日

週刊葛生 第四十二号 カットバ島の古生界編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。

 さてさて、今日はフェリーに乗って訪れたカットバ島の話です。ちなみにカットバというのは地下水という意味だそうです。


 まずいきなり、古生界デボン系・石炭系の露頭を見ます。



 ここでは、サンゴや巻貝の化石がたくさん。しかし、ここまでと打って変わって石は頑健で化石採集が困難。
サンゴ

巻貝

 一泊した後、朝にはカットバ島の地質をさらに見学します。


海底斜面を流れ落ちた生物片の堆積物。

 島全体が石灰岩でできており、奇岩の岩山で見学する学生たちは猿山のようです。


 その後、古生界のデボン系と石炭系の境界が認定されている場所を見学しました。

地層感半端ねぇ。

 うむ、良き露頭じゃ。


 さらに、今度は小舟で別の島へ向かいます。

非常に頼りない小舟。
海賊に連れ去られる無辜の若者たち。

 行き着いた先は。。。

上陸。

 本当の猿がいる島。

猿の惑星


 モンキーアイランドと言うこの島では、石炭紀の化石が多く見られます。
サンゴや腕足類。
サンゴ
サンゴ
ウミユリの茎

 どれも結構今までより大きいサイズですね。残念ながら、ここでは採取は禁止。

 とはいえ、見ているだけでも楽しい場所です。


 さあ、4ヶ月に渡りお送りしてきたベトナム巡検シリーズですが、いよいよ次週が最後です。最後の一日、我々はカットバ島から一路ハノイを目指して戻るのですが、またまた一波乱巻き起こります。

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年7月15日金曜日

週刊葛生 第四十一号 霧に煙る奇岩の島編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。


 さて、前回は三畳紀後期の植物化石と炭坑博物館を見ていました。その翌日、我々は船で世界遺産のハロン湾へと進んでゆきます。


 まずは、鍾乳洞のある島へ行きました。


 凄い数の観光客を乗せた船がひしめいています。


 海上も大変な混雑。



 その後、ハロン湾の奇岩の中を船で縫っていきます。





 これはまるでパイレーツオブカリビアンのワンシーンのよう。


 そしてこちらは実際に襲いかかる海賊


 ではなく、果物の押し売りにくる船上商人。


 その後、港に戻っていったのですが、そのときの写真がこちら。


 もうなんなのか覚えてません。そろそろ、ベトナム巡検から時間が経ち過ぎですね。


 なにはともあれ、午後には我々は今度はフェリーに乗り、次の巡検スポットであるカットバ島へと向かいました。

 この航海でも石灰岩の奇岩の島々を多く見たのですが、個人的にはハロン湾の観光のときより他の船が少なくてこちらの方が味があったように思います。



 もう、美しい自然の前に説明の言葉は不要ですね。




 ね。



 さて、そうこうするうちに、行く手に霧に遮られたカットバ島が見えてきました。




 次回は、カットバ島の地質。またまた化石が登場しますよ。


上陸!!


 それから、今なんと、聖地巡礼に来ています。


 ということで、ベトナムの話が終わったら次はもちろんこちらのお話をしましょう。


 次回だけでなく、ここで次のシリーズの予告もしちゃいました。

 それでは、ごきげんよう。さようなら。

2016年7月7日木曜日

週刊葛生 第四十号 モンドンの植物化石編

 みなさんこんばんは。博士1年のMです。

 さて、2泊のランソン滞在を終え、我々は進路を南東へと取ります。目指すはベトナム北東部の海岸。そこから今度は海岸沿いを南西に下り、世界遺産のハロン湾を目指します。


 というわけで、かなり長いバス旅が始まる訳ですが、まずは飯。


だいたい朝飯はフォーと決まっている。お腹に優しい。

 ランソンで朝飯を食べ、ひたすらバスで移動します。


相も変わらず曇天。

 ベトナム北部の田舎風景の中を、主にバスで寝ながら通過していきます。そして、そろそろ昼飯でも喰う頃かな、と思う頃、バスが止まりました。ベトナム北西部の海岸沿いの、モンドンというところです。

 どうも、昼飯の前に1つ露頭を回るとのこと。向かった先は、


左上から右下に緩く傾く石炭層が露出する。

 またまた炭坑でした。といっても、今は休工になっている部分に入ります。ここでは何が見所かと言うと、


クラドフレビスというシダの仲間。

 植物化石。三畳紀後期のものだそうです。


黒い炭に金色の葉が映えて奇麗。

 炭層を割っていくと、所々に密集しています。しかし、炭はもろいため、梱包がたいへん。


あるところにはかなり密集して出る。

こちらもシダの仲間か?

 その後、昼食を食べた我々は、ハロン湾の近くにあるクアンニンの炭坑博物館を訪れました。


ナウシカの墓所を思わせるデザイン。


 我々が立ち寄った炭坑は休工中でしたが、この辺りはフランスの植民地時代から石炭の一大産地で、今でも大規模に石炭の採掘が行われているのです。


さすがは共産主義国家ベトナム。何とも労働万歳的なオブジェ。
働くおじさんは偉大なのだ。

 自然科学の展示もあったのですが、ベトナムの歴史の展示がまたなかなか面白い。


ベトナム戦争の展示。

 その後、我々は無事ハロン湾岸の町に到着し、4階建てのエレベーターの無い宿にスーツケースを持って上がるというイベントを経験しました。この日の移動は距離の割に楽だった記憶があります。


我々はじゃんけんに負けて上の階に。

 そして、夜は案内の院生ハ君も交えて停電のさなかベトナムビールを飲みかわします。


買い出し。

 写真撮ってなかったなぁ。


 さて、次回は、世界遺産ハロン湾が登場しますよ。




 あ、ちなみにですが、もちろん4つ前の写真では展示に触ってはいませんよ。最近は、こういうので炎上しがちですからね。。。一応付け加えておきましょう。

 それでは、ごきげんよう。さようなら。